画家 ス-チン

シャイム ス-チン(1890年~1943年)

ロシア生まれのフランスの画家です。

 

モディリアニは亡くなる前に「ス-チンを残していくから大丈夫だよ。」と言ったそうです。左の画像はモディが描いた彼の肖像画です。

イタリアの貴族階級に生まれ紳士的なモディに比べ、ス-チンは粗野な男だったらしいのですが、同じユダヤの血を引く彼を弟のように可愛がった様子が絵にも現れています。

 

ス-チンもモディリアニ同様、私が大好きな画家です。

 

お金が無いから出来ないという人は、お金があっても出来ない人だ。

先日テレビを観ていましたら、宝塚歌劇の創始者が 「お金が無いから出来ないという人は、お金があったとしても出来ないだろう。」と言っていたそうです。

この言葉に私はとても背中を押して頂いた気持ちになりました。

これからはBORO布を使った洋服を主流に製作してゆこうと思いまして、かなりマニアックな作品を作っている最中です。

先程もボロボロの布を補修していました。そして、久し振りにス-チンの画が目に浮かんできたのです。

ス-チンの画風は対象になるものを見つめているうちに、それらは彼の肉体の一部になって吐露されているように感じます、が一見グロテスクとも見える中にしみじみとした愛情さえ感じてくるのです。冴える色彩は躍動感に満ちています。

田中一村、不染 鉄、モディリアニ、ス-チン・・・素晴らしい芸術家達

彼らの多くは、一片のパンを買わずに1本の絵の具に変えていたのだろう。

 

一般向きでは無いけれど、私は自分の作りたいと思う服を作っていきたい。