「裁かるるジャンヌ」1926年 フランス映画
10代の頃私が見た伝記映画です。
受験を控え、クラブ活動も引退した頃、授業が終わると一目散に帰宅。
お目当ては毎日放映される往年の外国名画を観るためでした。
フランス・イタリア・ロシアetcスト-リ-の全てを理解出来たとは思いませんが、
往年の大女優ジャンヌモロ-、ミシェルモルガンなどのエレガントな佇まい、ジャンギャバン
等の渋い男優さんは身近にいないような人でした。こんな世界もあるんやな・・・
と、おやつ片手に観るというより眺めていたのかもしれないです。
たぶん、この頃に観た記憶があります。
それはそれは、うっとおしい内容で、無声映画独特のモノクロ映像は想像をかき立てる暇も与えない。フランス王に見放され、聖職者に委ねられたジャンヌの憤りと苦悩。
先日の女優とこの画像の彼女を比較して頂ければ、私が書く必要はないでしょう。
中世の雰囲気が漂っています。フランス片田舎の貧しい娘の髪色は金髪では無くて褐色であるべき。
この映画は当時の裁判記録を元に脚本を作ったらしい。
たった一人で耐えている彼女の顔は今も脳裏から離れずにいます。